早春の花もまだほとんど咲かず、寂しい装いの泉の森です。
花を求めて歩いていると、そろそろ咲きそうな植物がありました。
少し前までかたく閉ざされていたハンノキの雄花序が少し開きかけていました。
長く垂れ下がったものが、雄花の集まりの雄花序です。
上の画像の右から2番目の花序が、少し開きかけています。
気温が上がると、開いた隙間から花粉を飛ばします (風散布)。
ちなみに花粉を受け止めるのは、雄花序の上にちょこんと見える小さな雌花序です。
この部分がやがて小さな松ぼっくりのようなハンノキの実になります。
そんなハンノキの枝から枝を、シジュウカラが熱心に渡り歩いていました。
しきりに雄花序をくちばしでついばんだりしています。何をしているのかな??
中に詰まった花粉を食べるの??かと思いましたが、花がちぎれたりする様子はありません。
撮った写真を見てシジュウカラが何をしていたのかが分かりました。
下の写真、くちばしでくわえているのは小さな虫の幼虫です。
花序の間に隠れている虫を探して食べていたのですね。
花は食べず、花に付いた虫を食べてくれるシジュウカラは、ハンノキにとっては在り難い存在なのかもしれません。
植物と鳥や虫の関係は、奥が深くて面白いですね。