お昼に更新した『泉の森自然情報~台風11号で水没しました~』でもお伝えしていますが、大雨で泉の森の水辺はまだ水没している部分もあります。
安全に十分注意して増水した様子を撮影に行きました。辺り一帯がすっぽり水で覆われ、生きものの気配はありません。
昨日まであんなに沢山いた水辺の生きものは・・・心当たりを探してみると、、
いました。水が来ない高台の木々の枝先や樹皮に、雨と風を必死にこらえてしがみつく小さな命がありました。
クサキリは、時間をおいて見るたびに体制を変え、弱々しくしがみついています。 本来は草むらに棲む昆虫です。
イナゴの子どもも、水滴を体中に付けて、樹皮にしがみつきます。
いつもイネ科の草に止まっているイナゴくん、木に止まることはほとんどないはずです。
クルマバッタモドキ(左)は、私の背よりずっと高いところにいました。泉の森でもそれほど多くはないバッタです。
外来種のオオミスジコウガイビル(右)も避難・・・!?足元近くで幹に上っていました。
昨日の自然情報(2014.8.9)に登場したアオバハゴロモ(左)は水没した枝から逃げてきたようです。
木に登るオオヒラタシデムシ(右)も発見。普段は地面の上にいるので、珍しい光景です。
水鳥たちも、あまりの増水に、一時的に避難していました。
左は朝9時15分のアオサギ。ステージ手すりの上にいました。右は1時間後。水位がかなり上昇しました。
調節池なので、年に数度水没する運命にあるのは仕方ないのですが、生きもの好きの人間からすると、少し複雑な心境です。
なるべく短時間で水が引いてくれれば、動植物への被害は最小で済むと思います。
泉の森の生きものたちには、過酷な台風11号となりました。
<過去の水没記事>
*2013.9.15 ?台風の影響で増水しました!
*2012.9.1 泉の森自然情報~久々の雨は大雨です~