今日は天気予報が外れたようで、朝からずっと霧雨が降っています。
雨の泉の森は人もまばらでとても静か。
生き物の気配を探しながら歩くと、しっとり濡れた花や、雨でも健気に活動する昆虫がいました。
先日から咲き始めたユウガギクが、花びらに雫をためていました。
ユウガギクは秋まで咲く菊です。泉の森に彩を添えています。
チョウは雨にも案外強いようで、数種類がいました。
ユウガギクに似た白く可憐なチョウは、モンシロチョウ。
水辺のヨシに止まり、翅を休めていました。
同じくヨシの雫の上で、翅を広げていたキタテハ。翅の色が鮮やかでピカピカ輝いていました。
今年羽化した夏型のキタテハのようです。
ワレモコウにしがみついていたマメコガネは、つやつやの翅に大粒の雫を乗せていました。
畑の農作物を食い荒らす害虫として厄介な存在ですが、泉の森では悠々自適に暮らしています。
七夕を過ぎて、ハンゲショウの葉の白さが少し抜けてきました。
透き通るような透明感が褪せてきたようです。花もほぼ咲き終わっていました。
この時期は子グモもいっぱいいます。ナガコガネグモの子どもが綺麗な円網を張っていました。
雨粒がついて、網の形がよく分かりますね。
こういうじめっとした日でもヤゴたちはトンボへと羽化するようです。
まだ羽化して間もないオニヤンマの抜け殻が草の陰にありました。
台風の前に羽化できて良かったですね。
予報によると明日夜から明後日にかけて大型の台風がやってくるようです。
大雨警報など出ていなくても、調節池へ近づく際は十分にご注意ください。