今、泉の森で、「このお花は何ていうの?」とよく聞かれる植物があります。
上品な紫色の花を、背丈20センチほどの茎の上に咲かせています。
うんうん、確かに綺麗・・・何という名前か知りたくなりますね。
このお花は「セリバヒエンソウ」という植物です。
切れ込みの入った葉が、春の七草でおなじみの~「セリ(芹)」に似ていて~
開いた花びらと、後ろに伸びた筒状の部分(距)が、~「ツバメ(燕)」が飛ぶ姿を思わせる~
ことから、セリバヒエンソウ「芹葉飛燕草」という名前がつきました。
4月~5月にこの可愛らしい花を咲かせるセリバヒエンソウですが、元々日本の植物ではありません。
日本には明治時代に渡来した帰化植物・・・つまりは外来種なのです。
セリバヒエンソウは、東京周辺を中心に関東地方で野生化し、近年特に分布を広げています。
以前はあまり見かけなかったこの種も、最近はあちこちのフィールドで目にするようになりました。
もちろん泉の森も例外ではありません。
今年はまたずいぶん増えたな~、、と思い、昨日は短時間でしたが抜き取り作業を行いました。
外来植物の駆除作業は、ボランティアグループの「植物調査班」や、「環境管理部会」の皆さんもしてくださいますが、それだけではもちろん手が足りませんので、職員も作業しています。
これからが外来植物の駆除シーズン。今年はなるべく多く時間を作って、少しでも作業できればと思います。
~根元から引っ張ると、簡単に根から抜けるので、作業自体は容易です~