夏休みに入りました。
泉の森では、森や水辺に遊びに来る元気な子どもたちの姿をたくさん見かけるようになりました。
子どもたちと同じように賑わいを見せているのがトンボです。
しらかしの池を中心に、色々な種類のトンボが活発に活動しています。
<オオシオカラトンボ> 体の濃い空色と、顔・腹先の黒が美しいトンボです。(写真はオス)
とても数が多いオオシオカラトンボ。オスは濃い空色、メスは黄色と黒色をしています。
時折オスとメスで一緒に水辺を飛んで、産卵している様子も見られますよ。
~産卵のようす~
水面に腹先を打ち付けて産卵するメス(下) ホバリングしながら見守るオス(上)
みなさんに一番お馴染みのトンボといえば、シオカラトンボでしょうか。
シオカラトンボもどんどん数を増やし、道を歩くと地面で休息していたシオカラトンボがふい~っと飛び立って、そこにいたことに気づきます。
<シオカラトンボ> 写真はオス。水色の複眼に、水玉模様がキラキラと綺麗でした。
シオカラトンボとよく似た色合いのトンボで、コフキトンボもいます。
名前の通り、体が粉をふいたいて、白っぽくなっています。
しらかしの池の水面を、スイスイ飛んでいます。
<コフキトンボ> 粉をふいて白っぽくなっているオス。よくケンカをしている気の強いトンボです。
大きなトンボでは、ギンヤンマの他に、オニヤンマとコオニヤンマも観察できます。
写真のトンボはコオニヤンマで、石の上で休息していました。緑の複眼が綺麗ですね。
<コオニヤンマ> 8センチ以上ある大型のトンボです。オニヤンマより小顔の印象です。
青や緑系のトンボが多い中、ひと際目を引くのが真っ赤なショウジョウトンボです。
数は少ないですが、時折縄張りの棒の上で、見張りをしているオスがいます。
<ショウジョウトンボ> 赤とんぼの仲間ではありません。オスは全身真っ赤、複眼まで真っ赤なのが特徴です。
今年は昨年に比べてトンボが多いようです。
縄張り争いなど、面白い行動が見られますので、その辺も着目して観察してみてください。
<お願い>
泉の森では、動植物の採集や持ち帰りは出来ません。
多くの方が観察できるよう、植物や昆虫などを傷つけることのないようにしてください。
トンボも、手にとって観察したい場合は、最後は捕まえた場所に逃がしてください。
大和市に残された貴重な自然環境を守るため、皆さまのご協力をお願いいたします。