朝から気持ち良く晴れている泉の森には、沢山の方が訪れています。
見頃のお花のお問い合わせも多くいただきますが、今は少しお花の少ない時期になっています。
そんな中、昆虫たちの数は増えてきたようで、蜜や花粉を求めて花に集まるチョウやハチをよく目にします。
(左)ニッポンヒゲナガハナバチ (右)全身花粉まみれのハナバチの仲間
センター前のカントウタンポポにも、花粉集めに精を出すハナバチの仲間がよく訪れます。
長い触角が可愛いニッポンヒゲナガハナバチは、春にだけ見られる昆虫です。
ゆらゆらと、長いヒゲ(触角)を風に揺らしながら、花から花へ飛びまわっています。
野外教室広場の一角では、オドリコソウが咲いています。
オドリコソウにもハチがやってきていました。
シソ科のオドリコソウ(踊り子草) 花の形を、笠をかぶった踊り子に例えたそうです。
オドリコソウにやってきたのは、トラマルハナバチという大型のハナバチです。
トラマルハナバチは、頭を花の中にすっぽり突っ込んで、長い舌で奥にある蜜を飲んでいました。
この時、花の入口にある花粉がトラマルハナバチにくっ付くことで、オドリコソウの受粉を手伝っています。
オドリコソウとトラマルハナバチは、互いに助け合う共生関係にあります。
近年、野菜の受粉用に持ち込まれたセイヨウオオマルハマバチ(外来種)が野生化したことで、
日本のマルハナバチが減っている地域もあります。
大きくて、少し迫力があるトラマルハナバチですが、クマバチ同様人間に危害を加えることはありません。
ぜひ、大切な日本のハチたちを、やさしく見守ってくださいね。
☆クマバチの記事はこちら⇒ 4/14(日)民家園のフジとクマバチ