サクサクサク…冷え込んだ日の午前中に園路を歩くと、霜柱を踏みつぶす音がします。
泉の森にも、本格的な冬が到来してきました。
木の葉が落ち始め、明るくなった森を歩くと、赤い実が目に付きます。
小鳥たちに種を運んでもらおうと、「美味しいよ~」と小鳥を呼ぶように目立つ色をしているのでしょうか。
~ガマズミ~
山野に生える落葉低木のガマズミには、5ミリほどの果実がたくさん実っています。
鮮やかな赤い実は、甘酸っぱい味がします。
つる性植物のヒヨドリジョウゴは、果汁がたっぷりで美味しそう^^♪
・・・に見えますが、有毒植物として有名です。
小鳥にも毒なのか、冬の間食べられずに残っている実をよく目にします。
縁起物としてお馴染みの樹木も赤い実を付けていました。
2種類ご紹介します。
~センリョウ~
美しい赤い実と、「千両」という縁起の良い名前から、お正月用の花材としてお馴染みです。
民家園の入口の木が、色づいて美しいですよ。
~マンリョウ~
千両と共に庭木にも使われる「万両」。山野草園でたわわに実る木を見つけました。
センリョウより実の色が濃いようです。
とても似ている両種ですが、実はまったく別の仲間だそうです。
◇センリョウ … センリョウ科、葉は対生する、果実は上向きにつく
◇マンリョウ … ヤブコウジ科、葉は互生する、果実は下向きにつく
など、比べて見ると特徴も違います。
お庭に植えている方は、違いを比べて見ても楽しいかもしれませんね。